長野式鍼灸治療や整体で改善された例をご紹介します。

ご予約の参考にして下さい。

多少難しい言葉が多いですが治療のありのままをお伝えします。

(見にくいので改造中です！）

症例①原因不明の嘔吐症　（鍼灸治療）

40代女性

主訴：吐き気、首肩のこり

20代の頃より原因不明の吐き気が発症し、体重も10kg前後の変動あり。

病院へ診察をするも特に異常はなく、心療内科を勧められた。

特に産後から症状が強くなり、船酔いのような状態になる。

 

【所見】

脈：弦、細　腹診：右天枢、右中注、大巨　局所診：天ゆう、肩井、陰陵泉　火穴診：なし

【処置】

扁桃処置、オ血処置、骨盤鬱血処置

【経過】

月に2回の通院で2ヶ月ほどは一進一退の状態。

2ヶ月を過ぎたあたり（7診目）から吐き気の頻度が一気に減少。

現在も同じ間隔で通院しているが、吐き気の再発はほとんどなし。

この方は吐き気の症状があるが、胃腸には異常がないことがわかっています。

そこで細かく所見をとったところ、免疫系の異常がみられました。

特に喉にある扁桃腺の炎症が慢性化していました。

扁桃腺の慢性炎症は上気道粘膜にある自律神経線維を刺激し反射的に内臓の血管運動神経失調をきたします。

この様な状態を「上気道疾患反射症候群」といいます。

この方は生活面でのストレスが強く、心因的疲労が溜まり免疫力が低下していたと考えました。

治療ではまず、慢性扁桃炎を最優先に治療。

定期的に治療を重ね、腹診や局所診の反応が減ってきたと同時に症状が改善してきました。

現在も定期的に治療をしています。

症例②両下肢の痺れ感　（鍼灸治療）

50代女性

主訴：両下肢のしびれ、重だるさ、冷感

5年ほど前より上記の症状を発症。

他の鍼灸院へ通っていたが、そこが休院となり当院へ来院。

しびれ、重だるさ、冷感はあるが歩行や日常生活には特に問題はなし。

冷感に関しては本人は自覚があるが、触ったところ特に冷えている状態ではない。

そこで神経系に異常がないか理学検査を行ったところ特に異常は見つからず、神経系には問題なし。

問診をしたところ、慢性的な腰痛と目の疲れがあるとのこと。

 

【所見】

脈：遅　腹診：両中注、両大巨　局所診：なし　火穴診：なし

【処置】

扁桃処置、オ血処置、帯脈

【経過】

1診目で症状が大方軽減。

月に2回のペースで治療し、4診目には症状は改善しました。

現在は腰痛や足の浮腫に対して治療を進めています。

まずどこに原因があるのか細かく検査をしたところ下腹部にオ血の反応が強く診られました。

オ血とは東洋医学的な所見で血液の循環障害のことを示します。

下腹部は様々な血管が入り混じっておりオ血が生じやすいと言われています。

この方は何らかの原因で下腹部にオ血が生じ、下肢への血の巡りが悪くなっているのではと考えました。

まずそのオ血を流すオ血処置を重点的にして、自宅でもお灸を据えてもらいました。

オ血が流れたことにより、下肢の血液循環が改善して症状の改善につながったと思われます。

症例③目の奥の痛み、浮動性めまい　（鍼灸治療）

30代女性

主訴：目の奥が痛い、めまい、肩こり、不眠

この方は仕事、人間関係でストレスが溜まり、上記の症状を発症。

気分転換に他県から神戸に数日滞在。

その間も上記の症状が収まらず、来院されました。

症状は1～2年ほど前から出ていて、病院で検査をしても異常なしと言われた。

頭痛は常に目の奥が痛く重い感じ。目を開けるのも辛い状態でした。

5～6年前に自律神経失調症になっている。

 

【所見】

脈：緊数　腹診：右天枢、右中注、大巨　局所診：天ゆう、肩井、陰陵泉　火：なし

【処置】

扁桃処置、オ血処置、骨盤鬱血処置、自律神経調整処置

【経過】

初診で症状は軽くなるが、めまいの症状は残った状態。

あまり食事を摂れておらず少し栄養失調状態でした。

翌々日に再度治療。

1診目と同じ処置をすると症状は大方とれてきました。

この方のは所見をとっていると、骨盤鬱血の反応が強くみられました。

骨盤鬱血とは、心因性のストレスによって骨盤内臓器が鬱血している状態を指します。

骨盤内臓器が鬱血するとお腹の動きが鈍くなり腹式呼吸ができず、肩で呼吸するようになります。

その結果肩や背部の凝りが強くなります。

骨盤鬱血になっている方の特徴的な症状として肩こりとめまいがあります。

この方は骨盤鬱血の反応、そして症状が一致したため骨盤鬱血改善する処置を行いました。

神戸には1週間の滞在でもうすぐ帰るとのことだったので、心の持ちようやお灸のアドバイスをして治療は終了。

このような方はカウンセリングが特に大切になります。

帰られるときに柔らかくなった表情がとても印象的でした。

症例④足底筋膜炎、変形性膝関節症　（鍼灸治療）

70代女性

主訴：両足底筋膜炎、両膝の変形性関節症、肩こり

半年前より足底の痛みを発症。起床時と長時間歩いた時に痛みが出る。

20年程前から夏場のみ痛むことがあったがここまで長引くのは初めて。

病院で診察した際「これはもう治りませんよ」と言われ、サポーターを購入。

サポーターをつけるが痛みは変わらなかった。

同時に膝の痛みもあり、変形性膝関節症と診断。

即膝のサポーターを購入させられたのこと。

こちらも膝の痛みは特に変わらなかった模様。

その他、若い時に自律神経失調症になり現在も安定剤を服用している。

 

【所見】

脈：沈、細　腹診：右天枢、両中注　局所診：天ゆう、肩井、陰陵泉　火穴診：なし

【処置】

扁桃処置、於血処置、骨盤鬱血処置、仙骨部単刺、膝にお灸

【経過】

治療開始３診目で足底の痛み消失。

膝の痛みはまだ残っていたが、自宅でのお灸をアドバイスし毎日してもらった。

その結果、膝の痛みは5診目で消失した。

6診目で症状はほぼ取れたため治療終了とした。

症例⑤長年の片頭痛（鍼灸治療）

40代女性

主訴：片頭痛（吐き気、倦怠感あり）

この方は長年頭痛で悩んでおり、頭痛外来にも通院している。

しかし、特に改善が見られずごまかしながら過ごしていた。

最近症状が特にひどく、旦那さんに連れられ来院。

 

【所見】

脈：細、沈　腹診：どこを押さえても痛い　局所診：天ゆう、肩井、陰陵泉　火穴診：魚際

【処置】

扁桃処置、瘀血処置、骨盤鬱血処置

鍼が初めてで怖いため、数㎜さす程度。短時間で終了した。

【経過】

施術の途中から頭痛が消失。

その後1週間ほど痛みがなくなっていた。

週に1度の軽い施術を続ける内に痛みの度合いが軽減。

この方は下腹部に瘀血がかなり溜まっていた状態。

この瘀血がある限り、身体の不調は良くなりません。

他にも症状はたくさんありましたが、瘀血を取り除くこと

だけに集中して施術しました。

過敏な方は一番反応の強い所を改善するだけで全体が良くなります。